須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成29年2月号掲載
勲 章 ・ 文化勲章 ・ 褒 賞
先日、勲章の受賞記念祝賀会に出席する機会がありました。
来賓の方の祝辞で、受賞の意味や勲章の成り立ちについて話がありましたが、きちんと調べたことがないので改めて勲章制度の概要について内閣府のホームページを開いてみました。

 勲章には@春秋叙勲、A危険業務従事者叙勲、B高齢者叙勲、C死亡叙勲、D 外国人叙勲の5種類があります。
 春秋叙勲は、春は4月29日付で、秋は11月3日付けで授与されています。候補者は、栄典に関する有識者の意見を聴取して内閣総理大臣が決定した「春秋叙勲候補者推薦要領」に基づき、各省各庁の長から推薦されます。内閣府賞勲局は、推薦された候補者について審査を行い、原案を取りまとめます。その後、閣議に諮り、受賞者が決定されます。受賞者は勲章を着用し、配偶者同伴で天皇陛下に拝謁(はいえつ)します。A〜Dについては省略します。
 文化勲章は、我が国の文化の発達に関して顕著な功績のあった者に対して授与される勲章です。受賞者は、文化審議会に置かれる文化功労者選考分科会に属する委員全員の意見を聴いて、文部科学大臣から推薦された者について内閣府賞勲局で審査を行い、閣議に諮り、決定されます。受賞者は、毎年11月3日の文化の日に、宮中において天皇陛下から親授されます。
 褒賞(ほうしょう)には@春秋褒賞、A紺綬褒章、B遺族追賞があります。春秋褒賞は事故の危難を顧みず人命の救助に尽力した方、ボランティア活動に従事し、顕著な実績を挙げた方、農業、工業等の業務に精励し他の模範となるような技術や事績を有する方、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績を挙げた方、会社経営、各種団体での活動等を通じて産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方又は国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方が対象となります。A、Bについては省略します。

 ところで、以前このコーナーに書いたように高額納税者に対する勲章はありません。犯罪に巻き込まれることも予想されるため、公表すべきではないと思いますが、税収の増加につながるのではないでしょうか。
 ただ、私にはいずれの勲章等も縁のない世界だと言うことだけは、はっきりとわかりました。

                所長 須田幸英
 事務所通信2月号掲載
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